2018/07/23 20:22
この曲は、アルバム『ノスタルジー』の中で、最も長い付き合いの曲です。
20才の頃、小池真理子さんの『恋』という小説がとても気に入って、私も『恋』というタイトルの曲を作りたい!ということで作り始めた曲。
とりあえず大人っぽい曲をつくりたいというかなり漠然としたイメージから、湧いてくる言葉をいくつか並べて、、、
( 例えば『夏の風』『ソーダ』『煙草』『夕日』『珈琲』『時』『アコーディオン』など )
それをもとにまず主人公のイメージを作り、
その主人公のバックグラウンドを組み立て、
そして恋に纏わるストーリーを作り、
言葉をパズルのようにはめながら、歌詞を作っていきました。
その出来上がった歌詞のイメージを生かせるよう、後からシンプルな曲をつけて完成!
この作り方はとても面白かったので、今でもよく覚えています。
それ以来、こんな風にまず主人公のイメージを決めるところから歌詞作りを始めることが多いです。
その曲ごと、色んな人の人生の場面を生きられることが、歌を歌う喜びの1つ。
それはオリジナルを歌う時も、カバー歌う時も。
『恋』は、そんな私の始まりとなった曲だなぁと、しみじみ思いながら歌っています。